16:07発の、はくたか570号に乗ろうと思う。 さて、北陸新幹線のこの区間に乗るのは久しぶりだ。 途中駅に設置されたTrainTrip印がまだ未収集だ。 集めながら行こうと思う。

まずはホームで、今年の7月に設置された、金沢駅の「生き物シリーズ」の TrainTrip印を取得する。この赤い魚は、すしネタとしてもおいしい、のどぐろだ。 サイトの「生き物図鑑」によると、 『本名アカムツ。のどが黒いので愛称として「ノドグロ」に。 エビなどに気づかれにくくするために、黒いのどになったとか』 であるそうだ。ああ、うまい寿司が食べたくなってきた。Let's GO!

16:20、富山駅着。ここも7月にTrainTrip印「生き物シリーズ」が設置されたので、 取得して行こう。立山連峰に生息し、神の使いとも言われる、雷鳥が描かれていた。 この鳥は、かつて北陸本線を走った特急「雷鳥」「サンダーバード」の名前の由来にもなった。 この名前を受け継ぐ新幹線が、いつかこの線路を走ることは無いのだろうか。

この印影は、掲示板の押し鉄仲間、鷹鉄道さんから頂いていた。 かれは名古屋の方だが、今年北陸の大学に進学され、富山に下宿されているらしい。 今回は富山を素通りして申し訳ない。楽しいキャンパスライフを楽しんでください！

16:44、黒部宇奈月温泉駅着。スマホを操作して、TrainTrip印を取得する。 まずは、今年7月に設置された「生き物シリーズ」のスタンプ。 富山湾、滑川や魚津あたりで行われる、ホタルイカ漁の様子が描かれている。 「黒部」という、山を連想するこの駅で、ちょっと意外な気がしたのだが、 よく考えてみるとすでに、JRではこの駅が、魚津や滑川の最寄りなのだな。

酢味噌であえたホタルイカはうまいよなあ、食べたくなってきた。 今日は直江津で、海鮮丼を食べるしかないよな、これは。

こちらの、黒部峡谷を描いたTrainTrip印は、昨年2023年に設置されたもので、 今も押すことが出来た。こちらこそ、黒部宇奈月温泉駅にふさわしい図柄ではないだろうか。 この駅から富山地方鉄道に乗り換えれば、宇奈月温泉で温まることができるし、 その先、黒部峡谷鉄道に乗って、大自然の中へと旅をすることができる。

今日はそんな時間は無いが、私は昔、よく北陸に出張に来ていたころ、 ある仕事の帰りに黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗った ことがある。

いつだったかなと思って、調べてみたら、2005年だった。 もう20年近くも前の事か、時の流れるのは早いものだ。 宇奈月駅と、終点の欅平駅で押したスタンプがあったので、ここで紹介しておこう。

真夏の事であったが、山の中のトンネルの中をどんどん走っていくと、 温度が急に下がっていき、半袖のYシャツを着ていた私は寒くて凍えそうになった思い出がある。 黒部渓谷の電源開発のために敷設されたこのレールは、今や人気の観光路線である。

この駅のTrainTrip印には、2022年に設置された初代のスタンプがあった。 もう押せなくなってしまったのだが、押し鉄の先輩、そこかすろうさんから、 印影を頂いていたので、紹介しておこう。 私も乗った、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車の車両が描かれていた。

いつかもう一度、このトロッコ列車に乗って、欅平から先、黒部ダムまで行ってみたいものである。 私はまだ、立山黒部アルペンルートにも行ったことがないから、これはぜひ、実現させていただきたいものである。

日本海に注ぐ、姫川の流れを鉄橋で渡りきり、16:58、糸魚川駅に到着、下車する。 ホームでTrainTrip印を取得すると、大きな緑色の宝石が描かれている。ヒスイだ。

ヒスイの原石は、山の中から水の力で砕かれながら運ばれ、 姫川から日本海に落ち、波に打ち上げられる。 それを海岸で見つけることができるという。その場所は、ヒスイ海岸と呼ばれている。 古代、ここに拠点を置いていた越の国の女王、奴奈川姫は、ヒスイを勾玉に加工させ、 日本海を通じて多くの他国との交易、交流をしていたという。

今日はこの後、直江津の寿司屋で海鮮丼を食べたいので、ここからは、えちごトキめき鉄道に乗り換えて、 直江津へ向かおうと思う。こちらの駅には、最近エキタグが設置されていて、取得してみると、 昔押したことのある従来の駅スタンプと同じ図柄のものであった。 越の国の女王、奴奈川姫が描かれている。

17:18発の直江津行きに乗る。しばらくはまだ車窓に日本海が見えていたが、 やがて日が暮れて、暗くなってしまった。もう車窓は楽しめない。