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毎年冬になると北国のお客様から声がかかる。
昨年は豪雪の北陸に行ったし、
２年前は雪景色の山形へ行った。
今年は、もっと遠くて、帯広まで行くことになった。
初めての北海道出張である。
確か名古屋から帯広空港行の飛行機があったと思って調べてみると、いつの間にか 廃止になっている。そうすると千歳に飛んで、さらに２時間以上特急に乗る羽目に なるのか。結局、朝早く家を出て、千歳に飛ぶ一番早い便に乗ることになった。 これでも何とかお客様の所で午後打ち合わせができる、という時間にしか着かない。 さすがに、帯広は遠い。
2011年11月24日(木)、同僚とともに新千歳空港に降り立ち、南千歳駅に出て、
特急「スーパーとかち３号」に乗る。帯広到着が12:53になるため、駅弁を買って
車内で食べることになった。私は、せっかくの帯広行きなので、
名物の豚丼の駅弁
にした。列車は日高山脈の山中を行く。だんだん周りの雪が深くなってきた。
スキーのリゾート、トマム駅を過ぎる。そろそろ豚丼を頂くことにしよう。
なんとも甘いたれがうまい。 |
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新得・十勝清水・芽室と、だんだん下りながら、特急は終着駅、帯広駅に到着。
帯広には
昔、友人がいて、なんどかお邪魔したことがある。
毎年夏に自転車旅行をして北海道を回っていた頃の話。
もう20年近く前のことになってしまった。
だが帯広の駅はその当時のものとは建て替わってしまっているようで、立派な高架駅
になっており、懐かしむことはできなかった。
駅前から代理店さんの車でお客様の工場へ向かう。帯広は北海道の町らしく、碁盤の目
状に規則正しく道路が走っている。交差点の名前は「西2南10」の様に、東西と南北の
道路にそれぞれつけられた番号の、交差する所を意味する表記になっている。これぞ
交差点、である。標識をいくつも眺めているうちに、帯広に久しぶりに来たなあ、
という実感が湧いてきた。
しかし、今日は寒すぎる。夏の、あの爽やかな季節に、また来てみたいものである。
そのためには今日のプレゼンを成功させて、またお客様を訪問できる縁を作らねばならない。
今日はがんばろう。私の仕事の意欲が高まるのは、そんな動機も重なる場合である。(了） |
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