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（これは狩勝峠の続きです。） 2011年11月24日（木）。帯広まで出張に来て仕事は終えたが、さすがに遠すぎて、 その日に名古屋までは帰れない。同行の人には明日も北海道で仕事の人もいたので、便利のために 札幌まで戻って宿泊することになった。帯広17:48発の特急スーパーおおぞら12号に乗る。 札幌着は20:13の予定である。 夕食は札幌で食べるつもりだが、とりあえずビールとつまみを買って、座席を回転。 ４人で談笑しながら乗車し、その後ミニ宴会の様になった。だが朝早かったせいもあって、 そのうち眠くなってきた。1時間もすると皆、良い気分で寝息を立てていた。 しばらくして、列車が急ブレーキをかけて停まったので目が覚めた。窓の外は真っ暗で、列車の 明かりが照らす地面は雪で白い。なんだろうと思っていると、列車のアナウンス。 「ただいまシカが線路に入っているのを発見し、停車いたしました。安全が確認されたので、 運転再開します」とのこと。さすがは北海道、 こんなことが良くあるようだ。 日高山脈の中をいく、石勝線ならではである。 それからまだまだ時間がかかって、新夕張・追分と過ぎ、南千歳まで出ると町が 広がる。20:00を過ぎ札幌が近くなると、外の明かりがとても多くなってきた。 シカのせいもあり少し遅れて札幌駅に着く。巨大なターミナルは煌々と明かりがつき、人が 多くてまぶしく感じる。もう１２月が近いので、クリスマスの装いが始まっている。 |
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外は寒い、気温は０度に近いのではないだろうか。すっかりみんな目が覚めた。
駅に近いホテルに荷物を置き、せっかくの北海道だからおいしいものを食べようということになり、
誰が言い出すともなく、タクシーで「すすきの」
に向かうことになった。ライトアップした旧北海道庁や
クリスマスの特別な色に輝く札幌テレビ塔を見ながら、通りを進む。10分もすれば「すすきの交番」の前に
着きタクシーを降りる。さすがはすすきの、驚くほどのネオンの量である。ビル一面、上まで輝いている。
札幌かに本家とか、かに道楽とか、大きなカニ看板が動いているが、ここが本家本元だよな。 「ここの２階に、いい居酒屋がありますよ」というメンバーの一人の先導で、その名も 「おおーい北海道」 という店に入っていく。お通しは炙ったサバが出てきた。寒いので、これは良いなあ。 生ビールを注文してまずは乾杯する。そしていろいろ、北海道らしいものを注文する。コーンとポテトの グラタンに、ラーメンサラダ に、八角の半身焼き、その他いろいろ。 北海道は海鮮が良いけれど、それ以外にもおいしいものがあるものだ。 今日の同行者は、昔いっしょに仕事をしていた仲間である。気心の知れた人たちで、 いろいろ思い出話や、これからの希望などを話す。話しているうち、ずいぶん長い間仕事をしてきたもんだなあ、 と思うのと、まだまだがんばらないと、と思うのと、両方を感じる。とても楽しい時間だ。 窓の外には、チラホラ雪が落ちてきた。北の方はもう、暴風雪になっているとニュースでやっていた。 いよいよ札幌は、雪の季節である。 |
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