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遠くに雪山が見えるが、里の木々には若葉が芽吹き、春らしくなってきたようである。
飛行機が高度を下げ始めると、ゆったりと蛇行する雄物川の向こうに
秋田の町が見えた。
2008年4月16日。急に決まった秋田出張。往復飛行機を使えばその日に名古屋に帰ることが
出来るので、日帰りで行くことになってしまった。14年ぶりの秋田なので、ゆっくりして
行きたいところなのだが。
時間はあまりないが、会いたい人がいる。 学生時代の旅先で知り合ったＫさん、 20年来の友人である。 彼が北海道に暮らしていた時期、よく遊びに行った。 故郷で鍼灸院を開業されることになり秋田に戻られた 94年の夏、私もお邪魔した。それ以来である。 急な連絡にもかかわらす、再会のお願いを快く受けてくれた。私の予定に合わせて、お昼の 時間に秋田駅まで出てきてくれるとのこと、ありがたい。 11:00、 秋田空港に着陸。 大きな、 なまはげ の面が出迎えてくれる。空港からの リムジンバス で、秋田駅までは約40分だ。空港の周りには除雪して積み上げられた雪がまだ残っていたが、秋田市内に入る と桜の花がちょうど満開を迎えていた。名古屋ではすでに散り果てた桜、今年は二度楽しめたか。 もう少しすると”あきたこまち”の田植えが始まるであろう田園は、いまは土の色だが、 どこまでも広々と広がっている。
12:05、バスは秋田駅の西口バスターミナルに着く。なつかしいＫさんの顔が見えた、いやあ、うれしい。 |
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前回から14年。もっと歳を食って、くたびれたオヤジになって
しまってはいないかと、お互い心配していたのだが、幸いそれは
なくて、変わらぬ様子に安心しあった。
Ｋさんは変わらないが、秋田駅の様子はすっかり変わってしまった。 なにせ前回は秋田新幹線も開通していない頃のことだ。新幹線開通で 立て替えられ、すっかりきれいになってしまった秋田駅ビルの中の店で 昼食を取りながら、積もる話をする。これまでの事、これからの事。 まだまだ、もうひとがんばりしたいものだね、と言う話をした。
秋田駅のホームに上がり、
秋田新幹線こまちの前で、２人で
記念撮影。二人とも列車好きである。昔もよく列車の前で記念撮影をしたものだ。
快走する新幹線こまちの車窓に、懐かしい風景が近づいてきた。
14年前、大曲からずっと奥羽本線沿いに南下する自転車旅をした。そのとき見た風景である。 |
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