犬山ホテルに泊まった翌日、犬山城に登りました。 きつい石段を登って見えてきた立派な天守閣。日本最古の現存天守閣、 国宝・犬山城です。建築当時そのままなので、もちろんエレベータなんて無く、 階段で登ります。この階段がキツイんですよねえ。お父さんもお母さんも ヒイヒイ言って登ります。りょう君だけ元気でどんどん先へ。でも登り切って 眼下を流れる木曽川や犬山の町並みは、それはいい眺めです。ただ冬の日は 風が強くてとっても寒いです。

  犬山城は織田信長の叔父、信康によって天文6年(1537年)に築かれました。 尾張徳川家の時代に家老・成瀬隼人正が預かり、代々城を守りました。 家老ですが３万５千石の家禄と犬山城を持つ特別な存在でした。 幕末には勤皇の功があり、独立した大名になりましたが、すぐ明治になり、 城は版籍奉還で政府に返されました。しかし後年成瀬家が城を 修復するという条件で払い下げられ、その後ずっと成瀬家の個人所有 でした。国宝の城を個人が持っているというユニークな状態だったのですが、 つい最近、成瀬家中心に作られた財団法人の所有になったそうです。

  城下の犬山市文化史料館にも立ち寄りました。 春の犬山祭りに飾られる山車が展示してあり、山車の上で踊る・ からくり人形を操れるコーナーに、りょう君夢中。この祭りは 成瀬家二代、正虎公が奨励して盛んになったそうです。
  別館のからくり展示館では、茶運び人形を使って からくりの仕組みを解説しているのを聞きました。その横に 人形師、九代目玉屋庄兵衛さんの工房があって、庄兵衛さん ご本人が人形の顔を掘ってらっしゃって、びっくりしました。   からくり人形は、名古屋のモノづくり文化のルーツ の１つ。この文化作りにも、成瀬の殿様は貢献されてたんですね。
（撮影日：０７．０２．１０）