ヴァイナハツマルクト Frankfurt Weihnachtsmarkt



(→これはチューリッヒの続きです。)

2011年12月2日(金)もメッセでの展示会、その最終日を見学した。まだ来週の月曜日に仕事の 予定がある私たちは、週末をフランクフルトで過ごすことになった。ホテルもザクセンハウゼン地区から、 中央駅に近い、便利な2軒目のホテルに移動した。「ドイツに行くならクリスマスマーケットの ある12月が綺麗で良いよ」と誰かに聞いていたが、まさにその12月である。なんとラッキー なことか、せっかくなので楽しませてもらおうと思う。

12月3日(土)、今日はゆっくりフランクフルトの街を歩こう。ホテルを出た私たちは、まず、 高さ205mのマインタワー に登る。街の中央を流れるマイン川の流れや旧市街を上から眺める。 景色は良いが、この展望台は屋外にあり、冬に来るべきではなかった。風が吹き抜けて寒い寒い。 観光名所・ゲーテハウス の見学も終えて、いよいよ旧市街へ。

クリスマスの音楽が聞こえてきた。さまざまな飾りや、品物、お土産、 食べ物が売られていて、すごい大勢の人で賑わっている。 ヨーロッパの街の旧市街の真ん中には、必ず広場がある。フランクフルトの場合は レーマー広場と言う。 広場では12月、1か月にわたって、クリスマスのマーケットが開かれる。 ドイツ語では 「ヴァイナハツマルクト」 、数百年前から続く、伝統の年中行事だ。

ギザギザ三角屋根の旧市庁舎・ レーマーや、大聖堂 など見学したが、今日はやっぱりこのヴァイナハツマルクトを歩くのが一番楽しい。露店で焼いてるソーセージはすこぶるうまいし、 暖かくて甘い葡萄酒・グリューワイン を飲めば、体が温まって、とても良い気分だ。 広場には立派なメリーゴーランドまで運び込まれている。向うから結婚式を挙げたばかり のカップルがやってきた。周りの人々が祝福している。ヨーロッパの人々にとって、 クリスマスが一年中で一番楽しく、自分を解放できる行事なのだ。

旧市街を抜け、マイン川沿いを渡って、有名な シュテーデル美術館にも立ち寄った。 何百年か前の巨匠たちの絵画をいくつも見ることができる。油絵とは、年月がたっても これほど鮮やかなものなのかと、少し驚いた。

翌日12月4日(日)の夜に、市電に乗ってもう一度、夜のヴァイナハツマルクトに行ってみた。 レーマーの反対側の建物にあるレストランの2階に上がった。そこでボリュームのあり過ぎる 料理を食べ、ビールで乾杯した。窓の外の広場を眺めると、そこはおもちゃ箱をひっくり 返したようにキラキラと光り輝く光景だった。 これぞ古き良きドイツ、ヨーロッパそのもの、ではなかろうか。

I wish your Merry X'mas, and Happy New Year!

(→ハイデルベルグにつづく)


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