白鳥庭園 -歴史ある熱田界隈-



古来の尾張国の中心、熱田の港

なんとなく、久々に熱田界隈へ行ってみました。
地下鉄・神宮西駅を降りて、西側に出ると大きな森があります。 ヤマトタケルノミコトの墓との言い伝えのある白鳥塚古墳。近くには愛知県 最大の古墳、断夫山古墳もあって、熱田神宮を中心に、古代の尾張の国の 中心だったことを感じさせます。

白鳥塚古墳の森の横に大きなお寺があります。曹洞宗白鳥山・法持寺。以前、 大相撲の三保関部屋の稽古場あったとかで、名横綱・北の湖に縁のある寺です。 「うん、ほんまに横綱になったんや母ちゃん」と刻んだ石碑があります。 20年前からあるのですが、何度見ても、何だかぐっと来る良い石碑です。

すぐ西側に堀川が流れていて、御陵橋という歩道橋で渡れます。堀川もこの辺では 川幅が広く開放感があります。少し海の匂いがします。 古来、熱田の港は東海道の交通の要衝。かの鎌倉幕府を開いた源頼朝も、この界隈で 生まれ、東海道を東に下ったとか。この堀川が江戸時代に開かれ、港熱田と名古屋城が 直結して栄えました。歴史話は尽きないので、歴史好きの人にはゆっくり巡って 欲しい界隈です。

白鳥庭園・池の鯉の迫力

堀川を渡るとすぐ白鳥庭園の北口です。1989年の名古屋デザイン博の白鳥会場 の跡地に整備された、名古屋随一の日本庭園です。今年2005年は愛・地球博に あわせて徳川園の庭園が整備されましし、 鶴舞公園も大正の昔、博覧会が開かれたとか。 名古屋という町は、昔から博覧会をしては公園を作るのが好き?

閑話休題。入場料200円を払って白鳥庭園の中に入れば、すごく静寂な 別天地になっています。大きな池があって、 たくさんの立派な錦鯉が泳いでいます。木曽の山々を模した築山には、自然の渓流 と見間違うような滝やせせらぎがあります。

50円で鯉の餌を買うことが出来ます。これを数粒、池に撒けば、すごい勢いで 鯉たちが餌を争います。その時の水音のすごいこと。「あんまり面白いので、 ついつい3カップも餌をやってしまったとです。りょうです。」すぐ横の「汐入亭」で アイスクリームを頂きました。今日で梅雨明け。気温は34度まで上がった ようで、いよいよ夏本番ですね。とても空いていて、ゆっくりできました。
(撮影日:05.07.18)


白鳥庭園(公式ページ)

白鳥庭園(えーなも)      熱田宮周辺(えーなも)


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