鳥取 -砂場と温泉-



(→これは倉吉の続きです)

2017年9月14日(木)、倉吉への出張を終え、夕刻、通勤通学客で混雑する普通列車に揺られ、鳥取駅に着いた。 今日は鳥取駅前のホテルを予約している。チェックインする前に、夕食を食べて行こう。 ぜひ、行ってみたいお店が駅前にある。「すなば珈琲」と言う。

鳥取は全都道府県の中でも人口が少なく、いろいろな面で後れを取ってしまうことが多いようだ。 2013年には、日本で唯一スターバックスコーヒーのない都道府県だったらしい。そこで 当時の、鳥取県知事は「鳥取にはスタバはないけどね、砂場ならあるよ」と、自虐的なギャグで鳥取砂丘の観光PRをしていたらしい。

それからしばらくした2014年、この「すなば珈琲」となる店が鳥取駅前に開店し、話題になった。 このダジャレネーミングの店は人気を集め、ずいぶんテレビで紹介されていた。 その後人気が出て、東京進出を果たしたときは「東京砂漠に砂場が来た」と、また話題になった。 そんな人気に、本家スターバックスも重い腰を上げ、ついに2015年に鳥取進出を果たす。 すなば珈琲の役割も、これでもう終わりか?とも思われたが、そんな心配をよそに、今も鳥取駅前で頑張っている。

そんな地元愛いっぱいの店で、もさえびの入ったカレーをいただく。 リーズナブルな値段であり、なかなかおいしかった。もちろん、コーヒーも。

鳥取は中央から遠く離れてはいるが、住むには良い所なのだと思う。 日本海に面しているから、海の幸が豊富だし、二十世紀梨やラッキョウのように、砂地を生かした農作物が豊富にとれる。 それに温泉が豊富だ。この鳥取の街には、なんと市内にいくつも温泉が湧いている。 以前一度宿泊した時、その温泉の一つに入ったが、熱くて湯量豊富な本格的な温泉で、とても気に入った。 今日もぜひ、入っていこうと思う。

ホテルにチェックインして荷物を置いて、タオルだけひっかけて街へ出る。メインストリートの両側に 飲食店が並び明かりが眩しい、結構活気がある。冬でも大丈夫なように、店の前の歩道はアーケードとしてつながっている。 この辺りが末広温泉街。そこここに、温泉の源泉が沸いている。今日は、すぐ近くの 日の丸温泉へ入ってみよう。 ごく普通の銭湯なのだが、中に入ってみると、熱めで少し塩の味のする温泉だ。湯船は深く、これは温まれる。 期待通りの本格的な温泉だった。やっぱり鳥取は、いい所だ。

明日の金曜日は、久しぶりに有給休暇を取ることにした。 なかなか来ることができない鳥取に、せっかく来れたので、明日はもう少しこのあたりを回ってみようと思う。




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