|
機上から見えていた青い美しい海が、いつのまにか濁った
泥水の色に変わってきた。中国大陸をはるか流れてきた
長江が、
海に押し流す大量の土砂の色だ。つい最近、長江をせき止めて
巨大な電力を生み出す三峡ダム
の本体が完成したと、ニュースで見たが、それははるか上流の事。眼下に見える
長江河口には、びっくりするほどの数の船が浮かんでいる。
飛行機は上海浦東空港
への着陸態勢に入った。2006年5月21日（日）、いよいよ私の初海外出張、
初中国上陸である。日本との時差は１時間、１時間戻る。
巨大空港・上海浦東空港は、1999年に開港した。空港アクセスには リニアモーターカー がすでに実用化されており、上海市郊外の地下鉄駅まで7分、 最高速度は430ｋｍだとのこと。上海では2010年に次回の 万博 も予定されており、まさに中国の経済発展の象徴のような空港だ。
中国の入国審査を受け、重いスーツケースの荷物を受け取り空港内へ。
その広さにまず驚かされる。特徴的なのは、天井から無数に突き出す白い
柱のようなもの。天井をワイヤーで支えるためにこんな構造になっている
のは、見ていると理解できるが、それが果てしなく続いているように
思える。 |
|
これから中国の国内線に乗り換えて、広東省・深セン宝安空港
へ飛ばなければならない。国内線と国際線は反対側、この広い
飛行場を長々と移動しなくてはならない。リニアモーターカー
に乗りに寄り道をしたりして、乗り継ぎができなくなったら
大事になる。流石の私も今回は寄り道はあきらめて、さっさと次に
乗る上海航空
のチェックインカウンターを目指す。
なんとか無事にチェックイン。少し時間が あるので、買い物でもしてみるか。セントレアで両替してきた 中国人民元の紙幣で、中国全土のロードマップを買ってみた。 １４．８元＝約２２０円。 中国の地図 を眺めていると実に広いなあ、と思う。中国の国土は日本の約26倍、人口は13億人とも15億人とも。 この上海の付近だけでも軽く日本の人口を上回る人が住んでいるのだ。 さて、さらに南に向かう飛行機へ。あっという間に中国第２の 巨大都市、 上海 が遠ざかる。今回は乗換えだけで訪問できなかった が、きっとまたいつか来ることがあるだろう。午後の時間なので、 飛行機の中ではおやつのお菓子が配られた。その量にちょっとびっくり。 とても機内では食べ切れないので、カバンに詰め込んで持っていくこと にした。今回の出張は一週間、先が長い旅だから。 |
|
