三郷・吉川 -つくばエクスプレスとなまず料理-



鉄道ファンとしては、1ヶ月前に開業したばかりの新しい路線に仕事で 乗れるなんてとても幸せである。05年9月26日(月)、秋葉原駅から 真新しい銀色の車両に乗り込み、埼玉県・三郷中央駅を目指す。 ホームには電動の転落防止柵も作られ、いかにも新線らしい。 つくばエクスプレスは、 究学園都市つくば までわずか50分で結ぶ。学生のとき 科学博 を見に行ったのはすでに20年前のことか。 つくばまで、このまま行ってみたかったが、仕事なのでそうも行かない。 途中の三郷中央駅 で下車。

さて新しい駅の周辺でお昼を食べようと、楽しみにして駅前に出たら、 計算がはずれた。まだ駅前のスーパーさえ工事中で開店していないのだ。 お昼を食べるようなところは一軒もない。ありゃま、駅舎はすごい立派 なんだけどなあ、まだこれから発展していく場所なんですね。
仕方なく、もう一駅列車に乗り、次の南流山駅まで行ってみる。こちらは JR武蔵野線と交差する駅。 前回来たことがあり、高架の下にラーメン屋や うどん屋があるのを知っていたので。

そんな話を、お客さんのところでしたら、
三郷 はなんにもないところだからねえ〜」
と社長さん。

「でも、隣町まで行けば名物があるから食べにいくかい?」 と誘っていただいた。仕事を終えてから、社長さんの 車で隣町、 吉川市 にある、料亭 「糀屋」さんへ。 なんと創業400年の老舗。あまりにも立派なお店だったので恐縮してしまったが、 そこで、名物「なまず料理」を頂く。

三郷や吉川は、江戸川や中川の流れる町。江戸の昔は水運の町として 商売人でにぎわったのだそうだ。そんな町で珍重されたのが、なまず やうなぎと言った淡水魚。貴重なタンパク源だったのだそうな。 そんな名残で 吉川の町には、なまずを食べさせる店がいくつもあるとか。

初めて食べるなまず。 さしみの味は、少し歯ごたえのある感じ。「川魚は泥臭いのでは?」 という先入観は見事にはずれて、おいしい。なまずの目だけを 取ってたたいて砕いて揚げ物にした「なまずのたたき揚げ」。これまた 独特な歯ごたえ、いけますねえ、おなかいっぱいになってしまい ました。お客様の社長におごって頂いてしまい、こんな贅沢を していいのでありましょうか。いやいや、ありがたい出張でした。

つくばエクスプレス開通で、今後ますますのご発展を祈念いたします。




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