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08年6月18日、18:00。東京・蒲田での展示説明員の仕事を終え、
京急電車で
川崎
へやってきた。明日はまた横浜で仕事なので、途中に
当たる川崎に宿泊しようと考えた。神奈川県である川崎に出るだけで、
東京都内よりホテルも安くなるのだ。駅前のホテルに荷物を置いて、
シャワーを浴びて汗を流す。さて、晩飯を食べに行くか。
京急川崎駅からJR川崎駅方面へ歩く。帰宅する通勤客で、駅前は
ごった返している。JR川崎駅前のバスターミナル
から、扇町行きのバスに乗る。港の方向に向かうバスだ。一番の繁華街
銀柳街
の大きなアーケード、立派な街路樹の並木。人通りが多い、川崎は大きな町である。
バスに揺られること15分、少し中心街を離れ、私が降りたのは「四ツ角」というバス停。 ネオン輝くいくつもの焼肉店の前を通り過ぎる。どこに入ろうかな。 港湾労働が多かった川崎の街には、戦前から韓国・朝鮮の人が多く住んでいた。 その名残が、こんな街を造ってくれた。 |
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セメント通りの一番奥に構える立派な店が、東天閣本店。
ここならおいしい焼肉が食べられそうだ、ここに決めた。入口には「国産牛肉トレーサビリティ実施店」とある。
仕入れた牛のID番号が明示されている。BSEの事件以来、こういう徹底した管理が求められるようになった焼肉の世界。
そういえば最近、韓国ではアメリカ産の牛肉輸入自由化の是非の論争で、
大きなデモが起こり、
新大統領が政治的窮地に立たされているというニュースもあったっけ。
日本に比べても、その世論の盛り上がりは数倍すごいわけで、韓国の人の焼肉に対する
こだわりは相当なものの様に思われる。ともかく日本でも韓国でも「食の安全」を確保する事は、
重要な課題である。ああ、おなかが空いてきた。
店に入ると「アニョハセヨー！」と元気のいい声がかかる。無煙焼肉の設備のある席に通され、 メニューを眺める。高級なお肉が並んでいるが、そんなに贅沢をするわけにもいかないので、 「カルビ・ロース・ハラミのハーフ盛、1155円」を注文、あとはライスセット（キムチ付）と冷麺。 2500円弱、一人ならこれで十分、いや食べすぎ？ なるほど、うまい。独自の２種類のタレがまたいい。しばし至福の時間を過ごす。 あちこち出張に行かねばならない私の仕事であるが、そのおかげでおいしいものが食べられる役得もある。 自分の仕事に、ちょっと感謝するのであった。 |
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