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2017年6月28日(水)、ANA875便で香港へ。
雲の切れ間から明るい色をした海が見えてきた。たくさんの島が浮かぶ海へと飛行機は降下を始めた。
するとあっという間に、高層建築が密集・林立している風景へと一変した。
まだまだ建設中のビルが海沿いにいくつもある。夜景で有名な香港中心部の有名な高層ビル街が奥に見えるが、
それと同じような街が、周辺へ周辺へと広がっている。
今回は、当方製品をお使い頂いているお客様を訪問するため、 中国深センへ出張する。深センは３度目だが、前回は８年前だったから、 急速に発展しているあの国のこと、きっと変わっていることだろう。 今回は香港空港から陸路、深センに入る予定だ。 1997年、99年のイギリス租借地の歴史が終わり、 香港は中国へ返還された。 中国政府は急激な社会変化で混乱が起きないよう、 向こう50年は一国二制度という形で、高度な自治を約束した。 それから20年が経過、香港と中国本土の経済的な結びつきはとても強くなった。 英語が得意な香港の人たちは、中国本土の製品を世界に売るのに大いに貢献したことだろう。 でも経済繁栄の一方で、大陸からの移住者がどんどん増えた。 もともと狭かった土地が更に不足し、投機マネーも流入し、住宅の値段は3倍に跳ね上がったそうだ。 いまや大きな中国の力が、香港を飲み込もうとしている。 香港生まれの若者の中には、 そんな中国の影響力の大きさに反発している人もいるらしい。 この先、この町はどうなっていくのだろうか。
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広い香港国際空港の中を、深センに行くための乗合いタクシーの乗り場を探す。
ホテルの名前を書いた紙を示して、ここに行きたいと告げると、８人乗りのミニバンに案内された。
私の他日本人１人、台湾人５人を乗せ、空港を出発、深センへ向かう高速道路をひた走る。
貨物船がたくさん行きかう青い海を見ながらどんどん進む。亜熱帯気候の香港、海は明るく
風景はきれいだ。が、車の真ん中の席に入れられてしまったので、窮屈である。
香港と、中国大陸の深センの間には、今も「国境」が存在する。 香港を出国し、中国に入国するという形になる。この乗り合いタクシーの場合、その入出国がドライブスルーで出来てしまう。 国境検問所に着くと、運転手が客のパスポートをまとめて係官に渡す。 一人ずつ名前を呼ばれるので車の中から手を挙げて答える。 深セン側に入っても、風景は同じような感じだ。高さと奇抜さを競い、高層商業ビルが「雨後の筍」の様に、次々と建設されている。 ８年の間に、こうも増えたかと驚く。 鄧小平が改革開放政策で作った経済特区の街、深セン。 香港と連動し、中国全土から人が集まり、人口は今や1100万人、北京・上海・広州に次ぐ中国第４の都市だ。
無事ホテルに付き、夕刻、駐在員の方や代理店の方と一緒に、辛い火鍋をご馳走になった。
ホットな中国の先制パンチのような味。これは明日からの仕事、がんばらねば。
ホテルに戻ってTVを着けると、香港返還20周年の記念番組をやっている。
私がこの出張から帰る予定の３日後、７月１日がちょうど返還２０周年の日で、
習近平主席が香港を初訪問し、記念式典が行われるそうだ。 |
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