羽田/出張の寄り道

(→台北2016の続きです）

2016年6月8日(水)、台湾からの出張帰り、セントレアへの飛行機が満席で、羽田空港への便に乗る羽目になった。雲が切れて下界に陸地が見えて来た。どうも木更津あたりだったようで、すぐに海の上に出た。海の上に続く一本の橋が見えるが、東京湾アクアラインのようだ。あの先端は、うみほたるか。

あっという間に東京湾を横断、大都会のビル群が遠くに見えてくる。飛行機は高度を下げて、羽田空港に着陸する。ああ、日本に帰って来た。長い空港内の通路を進み、入国審査のカウンターへ急ぐ。さすがに羽田空港、広いな。実は私は、羽田空港を利用するのはこれが初めてだ。名古屋の人なので、いつもはセントレアから飛ぶから、機会が無かったのだ。
入国審査のカウンターは、日本人と外国人が別々である。並んでみて気が付いた。一緒の飛行機に乗って来た人は、１割が日本人、９割が台湾の人なのか、外国人だった。台湾は明日から、端午の節句の４連休なのだそうだ。セントレアの便が満席で取れなかったのもそのせいのようなのだが、今日は台湾の人がたくさん日本に観光に来ているようだ。それにしてもその割合が、こんなにも高いとは。

無事入国審査完了。海外出張はいろいろ疲れるものだ、早く帰りたい。品川行の京急の電車に乗って、新幹線で名古屋に帰るつもりだ。京急の電車に乗ったら、なんだかホッとした。
２０分ほどで品川駅着。改札を出ようとした時、はたと気が付いた。あれ？持っていたはずのデジカメがないぞ。

少しパニックになったが、冷静に考えると、京急の電車に乗るとき写真を撮っているから、今降りてきた電車の中に置き忘れてきたのに間違いない。日本に帰れて気が緩んだようだ。個人のデジカメではあるが、せっかく台湾でいろいろ写真を撮ったのに全部パー？それは残念過ぎる。
カッコ悪いが、私は京急品川駅の忘れ物窓口へ駆け込んだ。先ほど乗って来たばかりだから、何両目のどこに乗っていたかは覚えている。それとデジカメの特徴を話して、探してもらうことになった。
「その電車は、地下鉄経由で京成線に乗り入れて,,,」
「今の時間だと、押上駅の手前ぐらいですね」
ええ～そんなに遠くに行ってしまったのか。
「押上駅に電話して車内捜索してもらいましょう」
なんと！そんなことが出来るのか、ありがたい。
こっちは慌てて、とりみだしているが、
担当者の方には毎日の事、実に落ち着いた対応だ。
待つこと10分くらい。京成押上駅から電話が掛ってきた。
「発見されたそうですよ、良かったですね！」
私はお礼を言って、電車で押上駅まで受取りに向かう。ああ良かった。それにしても電車の中に忘れたデジカメが、ちゃんと戻ってくるなんて、日本はホント、良い国だなあ。あらためて帰国にホッとして、名古屋へ帰る新幹線では、とても良く眠れた。

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