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２８日，最終日の朝がきた．私は朝日を浴びる琵琶湖を見ながら近江大橋を渡り， 鈴鹿峠を目指した．石部町，水口町を抜けて土山町に入ると，いよいよ峠だ．坂を 登ると，一人のサイクリストが自転車を押しながら歩いている．あの背中の大きな 荷物は，日生，姫路で会った佐々木くんに違いない．２回目の再会だ．再会を喜び 合いながら一緒に国道１号線，鈴鹿峠を登った．やがてトンネルが見えた．最後の 峠を登り切った． もう名古屋までに難所は無い．佐々木君に合うと雨が降ってくるようで，また 雲行きが怪しくなった．すごい勢いで峠を下る．行きに分岐したあの国道２５号線 まで戻ってきた．四国までの大きなループが完成した．亀山の駅で弁当を買って２人 で食べた後，鈴鹿サーキットに行くという佐々木くんと別れ，私は最後の６０ｋｍを 走り始めた．雨にだいぶ降られたが，午後５時，私は帰り着いた．１２００ｋｍ， １３日間走り続けた旅が，今終った．川合君の３年前の旅の後を走り，山陽では いろいろな出会いがあり，面白い旅ができた．この旅によって私は７県を新たに 走破して，２１県を走破したことになった．この数は日本の半分の県に近い数だ， 私もいっぱしのサイクリストになったなあと実感した． いつものように長い旅を終えた後の虚脱感に，しばらく悩まされたが，今年は このままゆっくりしていることは出来なかった．というのは，帰ってきて１０日も すれば，私は大学の授業の一貫の工場実習に出かけなければならない．帰ってきて から，写真を整理したり，記録を書いたりしているうち，すぐに一週間くらいは 経ってしまった．そして長野県の工場に行く日は目の前になっていた．またいろ いろ準備をしなければならなかった． 実習は８月８日〜２５日の１８日間であったが，お盆をはさむため，１４〜１６日 の３日間は休みになっている．お盆を信州で過ごせるわけである．今からどこに いこうかと楽しみだ．今年の夏は四国への旅行と合わせて，一か月も家にいないわけか． （続く） |
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