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今年も夏がやってきた。夏と言えば、北海道自転車ツーリング！ 過去４年連続、６回も行っているのに、まだあきないあこがれの 土地、北海道！ほっかいどう、ほっかいど〜！！会社の夏休みが 今年はいつもの年と違い、お盆に集中していた。そこで私は、 ”休みを取るしか、ない！！”と決心し、この１カ月というもの、 あちこち根回しし、なんとか有給休暇連続３日を含め、９日間の 休みを確保したのであった。理解のある同僚や上司様、どうもあ りがとう。普段から自転車旅行の話で洗脳したかいがありました。 |
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７月３０日、いつもの片倉シルクのランドナーに後ろ２個のサイ ドバックと、フロントバックを積んで、自宅を出かけた。飛行機輪 行をするには、このあたりが限界の荷物量だ。最近いくつかFCYCLO のオフに参加した結果、荷物は少ない方がいいことがよくわかった ので、無駄な物は極力持っていかない。いつもより軽い感じがする。 自宅からすぐ近くの大曽根の商店街は、七夕祭りの飾り付けが華や かだった。それを抜けて約１０ｋｍ、名古屋空港まで４０分程だ。 いつものように、汗だくだくで自転車を分解、輪行袋詰め。いまに みろ、すぐに涼しい北海道だあ！すでに気温は３３度を越えていた。 フライトは順調だった。空から御岳、乗鞍、上高地、諏訪湖に八 ケ岳、富士山まで一気に一望しながら、飛行機は一路北へ。こうし て上から眺めていると、いろんな自転車の旅を思い出す。まさに、 走馬燈のように。新潟上空で海に出て、庄内、秋田を北に進む当た りから、雲が多くなり、下界が見えなくなる。これからいく千歳は 雨であるという。オホーツク海の高気圧、これと太平洋の高気圧、 このせめぎあいが、毎年繰り返され、その境界線である梅雨前線が 北にいくか、南にいくか、これで北海道の夏が決まる。今年は、 悪いことにそいつは、私の行く北海道南部にいすわったままである。 不安だが、その不安より期待のわくわくが勝っていた。雲の間を降 りていくと、どこまでも畑や牧場、そして野性的な川の流れが見え てくる。新千歳空港、気温は１９度だ。ああ、この涼しさが幸せ。 今回の目的地は襟裳岬。森進一の、なにもない春の、えりも岬だ。 この岬、実に私にとっては行くのが難だった。北海道は広すぎる。 そのため、社会人になってせいぜい１週間しか休みがない私は、どこ かポイントを絞って北海道を旅してきた。今年は知床、今年は積丹、 というような感じだ。ところが襟裳岬だけは、孤高の岬で、あまりに 遠く、あまりに他になにもなく、敬遠していた。今年やっと行けるの は、私の北海道旅行にも、すこし余裕が出てきたからである。今回は、 ３年前に走った帯広〜池田〜十勝川河口の線から、４年前に走った苫 小牧〜千歳〜札幌の線まで、襟裳岬をまわって繋ぐのが目的だ。 まずそのために、列車に乗ることになる。 列車は、スーパーとかち５号、グリーン車。２時間半も乗るので座 って行きたかったが、これしかとれなかった。しかしお金だけの事は ある豪華な車内。２階立て列車の上の階に座り、日高山脈の山越の風 景を楽しむなど、ぜいたくな話だ。前の座席に着いている液晶テレビ で天気予報を見る。見事なまで雨と伝えている。列車のそとの風景も、 白い雲と霧が立ちこめて幽玄である。前途多難か、と思う。列車は 狩勝峠を抜け、広大な畑の広がる十勝の平野へ降りていく。これこそ 北海道にきたと実感できる風景だ。今日は帯広の先、池田町利別 （としべつ）にある、池田北のコタンＹＨで宿泊の予定。 雨の自転車ツーリングは、明日からである。 |
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