名古屋から中央本線の電車で１時間弱、瑞浪市は美濃焼きの 産地として知られていますが、良質の焼き物用の粘土に混 じっていろいろな化石の取れる地層がある所でもあります。

今は山の中ですが昔は海辺だったそうで、たくさんの貝の 化石や、哺乳類の化石が出ます。デスモスチルスはその代表 で、カバのような愛嬌のある大きな動物だったようです。 それらの化石を展示した博物館があります。

お父さん高校生の時に行ったきりでしたが、25年ぶりに りょう君を連れていってみました。博物館の 周囲に公園や別の施設がいろいろできていてびっくり しました。特に「地球回廊」は、長いトンネルを利用し 地球と生物の歴史を教える所で、りょう君大喜び。 ひんやりしたトンネルの中を進むと、洞窟の中から 恐竜が出てきてほえたりします。

この谷間にトンネルがたくさんあるのは、太平洋戦争 の終わりごろ、軍需工場を疎開させようとして、中国・朝鮮 の人に掘らせた歴史があるためで、いわゆる負の遺産ですが、 このように再利用することになったのですね。 近くには「日中不再戦の誓いの碑」というのもあるようです。

「瑞浪陶磁資料館」も、この一角にあります。美濃焼きの 歴史や製造方法が展示されています。周辺に は、焼き物には欠かせない登り窯や水車が再現されて います。粘土や化石、大地の恵みを感じる場所ですね。 水に親しめるように公園が整備されていて、りょう君 は、はだしで水の中に入って大喜び。１時間以上遊ん でいました。帰りはセントラルライナーで名古屋へ。 これもまた、りょう君お気に入りの電車です。
（撮影日：０４．０６．０５）