梅田 -街を見下ろしビールを-

2008年7月26日(土)18:00、尼崎でのショー説明員の仕事の帰り道。暑い一日だったので、 冷たいビールを飲みたいね、という話がまとまり、同僚のA君・N君と一緒に大阪駅で下車。 久しぶりなので私も少々迷ったが、なんとか目的の梅田・阪急３２番街ビル にたどり着き、エレベータで高層階へ。ここは飲食店がいっぱいあるビルで、昔何度か同じようなシチュエーションで やってきたことがあったっけ。

とある焼き鳥屋へ入店。望みのビールがさっそく運ばれてきて、乾杯！うーん、たまらないね、 生きてて良かった。この一杯のために一日仕事をしていたようなもんだね。

それにしてもこの眺めはどうだい。大阪の町が眼下に一望だね。 しばらく来ない間にビルが増えているし、またあそこに建設中だな。 なんだか目の前には 観覧車 までできているじゃないの。阪神も強いし、大阪、最近勢いが出てきたかな。

隣に座っていたA君が、
「いやあ、なんだか懐かしくって仕方ないっスよ」
と感慨深そうに話し出した。
「子供のころ、大阪に住んでいた時、よくオヤジにこのビルに 連れてきてもらったんっスよ。当時はこんなにビルはなくって、 ここが一番眺めがいい所だったから。いやあ、それ以来っスよ！」
普段は寡黙なA君が、いつしか饒舌になっていた。本当に 思い出深い場所なんだな、この店にして良かったなあ。

その後、オヤジさんは亡くなり、A君は九州に引っ越して大人に なったのだそうだ。ウチの会社に入ってからは、海外での仕事も多く、 ロシアやブラジルにも一人で行くような猛者となった。 そんなA君の、知らない一面を垣間見ることが出来たのも、ビールと この場所のおかげである。今後も頑張ってくれ！A君。

ほろ酔いで、大阪駅に戻り、新大阪から新幹線に乗って帰る。 ３人とも、新幹線の中では大いびきをかいて、眠りこけた。

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