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2年以上続くコロナ禍は、私の仕事も一変させた。
かつては、お客様の所や展示会へと頻繁に出張に出かけていた私も、 出張に出ることが無くなり、お客様へのPRはリモートツールを使った対応ばかりとなった。 在宅勤務も多くなり、運動不足に拍車がかかった。ただ無駄な経費が省け、 効率化を進めることが出来、良い面もあったと言える。 この２年間、そういう工夫をして、なんとか適応してきた。 だが、もうそろそろ勘弁してほしいものだ。本来、「出張の寄り道」をして、 仕事の合間に知らない街を歩くのが好きな私は、あの時間が恋しくなってきた。 2022年春、ようやくコロナ第６波も収束に向かうという中、 そろそろ経済を回さなければ、と言う機運になり、私の業界も動き出した。 お陰で4月22日(金)、インテックス大阪で行われる展示会へ出張となった。 久しぶりに新幹線に乗り、会場へ。今日は頑張ろう、と思っていた。 ただ会場に着くと待っていたのは、 コロナの「抗原検査」であった。 展示ブースの裏手に回り、この「抗原検査ペン」を口に入れて唾液を含ませ、 検査薬剤の入ったキャップに差し込むと、数分で、コロナ感染の有無がわかるという。 これが陰性でないと、仕事を始められないルールである。 わざわざ大阪まで来ているのに、ここで陽性だったら台無しである。 少し緊張しながら、自分で検査を進めると、幸い、陰性と出てくれた。 ワクチンを三回も打った甲斐はあった。 だがもう、こんなことを続けるのはイヤだ、早く収まってくれ、コロナウイルス。 |
| 一日目が終わり、地下鉄中央線で谷町四丁目に移動し、交差点角のビジネスホテルに投宿した。 久しぶりの大阪だから、夕食は美味しいお好み焼きが食べたい。 |
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スマホで探せば、交差点から北に歩いたところに、良さそうなお店が見つかった。大阪のお好み焼きに外れは無く、
実に美味しい。これこれ、これが「出張の寄り道」の醍醐味だよな。
翌4月23日(土）の早朝。この辺りを散歩しよう。これもスマホの地図で分かったのだが、、
近くに大きな史跡があるようだ。交差点から東へ坂を登っていくと、広々とした公園が広がった。
敷地の真ん中に、大きな石造りの台座がある。その上に登ると、建物の基礎となった礎石が、整然と並んでいた。
ここは飛鳥時代の、難波宮跡。その大極殿の建物が建っていた場所だ。 今日ももう一日、インテックス大阪で展示会だ。 お客様もそこそこ来場いただけ、経済回復の兆しは見えたか、という所だ。 ただ私は、このところの運動不足のため、久しぶりに展示会に立っていただけで、 とても疲れてしまった。「出張の寄り道」をして帰ろうなどという余裕は無かった。 せめて帰りの新幹線で、久しぶりに駅弁を食べ、旅気分を味わって帰ることにした。 私がまた「出張の寄り道」を楽しむのは、まだ先になりそうだ。 |
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