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2009年4月3日(金）埼玉で週末に仕事。久々の出張であったので、このまま後泊して
気ままな旅をしようと思い、大宮から宇都宮線の列車に乗った。夜汽車に揺られて
やってきたのは小山の町。午後9時半であった。
この街には半年前にも訪問した。昨年の11月5日(水)、休日出勤の後の代休の
とき寄り道した。駅前の通りを少し歩き、国道４号線と交わる交差点に歩道橋があり、
「小山評定通り」と標識が出ていた。歴史ファンの私は小山評定の遺跡を
見て回った。
慶長5年・1600年、七月。会津上杉討伐に向かおうと軍を進めていた徳川家康公が
この小山までさしかかっていた時、大阪で石田三成が家康打倒の軍を上げたとの知らせが
もたらされた。家康公は行軍を止め、主だった武将を集め会議を行う。このまま
会津に向い上杉を討つか、西に戻って石田三成を討つか。これが
小山評定
である。 |
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前回、小山を訪問した私は、家康公よろしくここから引き返して家路についた。
それから半年、次の出張でまたこの町を
再訪することになるとは、ちょっと想像していなかった。天下を取った家康公は、
小山に再訪することはなかったが、私は半年で再訪である。
だがもう今日は遅いので、
どこか名所を見に行くような時間でもない。大人しく予約を入れたホテルに向かう。
ホテルの前に、一台のマイクロバスが停まっていた。フロントにチラシがあって、
近くの温泉施設に送迎してくれるバスであることがわかった。バスの時間を聞いてみると、
最終のバスが21:45に出るという。あと10分後である、これはありがたい。さっそくバスを
申し込むと、思川温泉
の入浴券をくれた。バス送迎付き６５０円。 さっそく露天風呂へ出て見ると、岩ぶろの先にあるのはライトアップされた満開の桜、 なんとも美しい。アルカリ泉質の、やわらかい良いお湯に浸かり ながらのしばしの花見。なんとも贅沢な時間であった。前回の訪問からたったの半年ではあったが、 その間にこなした仕事の事が頭をよぎる、それなりに充実した中身だったかと思っている。 願わくば家康公にあやかって、これが私にとってもいい人生のターニングポイントでありますように。
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