|
2019年2月19日(火)、私を乗せたボンバルディアDHC8−Q400は、
揺れながら厚い雲の中を降下している。ギュイーンと音がして着陸用の車輪が出てきた。今日はちょうど乗った席が、車輪の目の前だった。
13:00ちょっと前、着陸。タイヤは凄い水しぶきを上げた。
ここ宮崎ブーゲンビリア空港には、激しい雨が降っている。滑走路にも水が溜まっている。
飛行機の窓からは、今日は雲しか見えなかった。こんな天気の日に出張とはついていないが、しかも今日は日帰りなのだ。 宮崎と言う、なんとも魅力的な地に来ているのに、夕刻ここから飛行機に乗って帰らねばならない。トホホ。 ともかくもまずは仕事だ。空港で待合わせをし、車で30分ほどの場所にある仕事先へ向かう。 ２時間ほどで打合わせが終わり、帰りは他のメンバーと別れて私は一人、南宮崎駅で車を降りた。 宮崎空港は「宮崎空港線」というJRの路線が乗り入れていて、 宮崎市内からとても便利に行くことができる。南宮崎駅は、日南線から空港線が分かれる駅だ。 宮崎空港行の列車に乗ると、10分ほどで空港駅に着いた。 あんなに激しく降っていた雨は止んでくれて、空港の椰子並木の向こうに青空が覗いていた。 |
|
この空港は2015年に、「宮崎ブーゲンビリア空港」と改名した。
南国のイメージをアップさせ、観光振興につなげるための努力の一つだ。
空港の中には鮮やかなピンク色をしたブーゲンビリアの花
が飾られ、とても綺麗である。今日は日帰りで何処にも行けないが、せめてこの花を愛でて帰ろう。
この時期の宮崎は、プロ野球やＪリーグのチームのキャンプが盛んに行われている。 そのキャンプの様子を見に来る観光客も多いようだ。空港の中には、その キャンプの特設コーナが作られていて、いろいろなチームのユニフォームが展示され、 関連グッズが販売されていた。ほう、空港内を歩くだけでも結構楽しめるじゃないか。 帰りの飛行機の出発は、18:30である。時間があるから、 まずはパソコンで会社のメールをチェックする。 それから、ここで夕食を食べて行こう。 窓から滑走路を眺められるレストランに入って注文したのは、 皿うどんと鳥の炭火焼き。宮崎に来て、鳥の炭火焼きを食べないわけにはいかない。 弾力があって香ばしくスパイシーで、やっぱり美味しい。 日帰り出張はつまらないとボヤいた私だが、空港が私を楽しませてくれた。これで良し、としよう。 |
|
