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2014年6月28日(土)、夕刻、神戸のホテルで会社の行事に参加した。
今日はこのまま、このホテルに宿泊である。会社の仲間たちはこれから、
クルーズ船に乗ったり、六甲山に登ったりして夜景を楽しむとのことである。
が、どちらの夜景も以前楽しんだことのある私は、いまいち行く気がしなくて、
部屋でゆっくりしようかと思っていた。しかし、せっかくの神戸の夜、
それもちょっともったいない。 「じゃあ、ジャスでも聞きに行きますか！」と誘ってくれたのは 関西の営業メンバー。それなら行ってみるかと思い、何人か連れだって 出かけることにした。タクシーに分乗し、北野の坂の途中にあるお店へ。 「ＳＯＮＥ」 というお店。入口には今夜のライブに出演する歌手と演奏者の 名前が掲げられている。ゆったり座れる一番奥の席を確保して、水割りを飲みながら 演奏が始まるのを待つ。いつの間にか、あとから来た人で、フロアの席はいっぱいになった。 ピアノとコントラバスの音色。 定番ジャズの名曲が流れ始める。なるほど、 これは心地よい。ゆったりとお酒が進む。やがて女性ボーカルが歌い出した。 外国人が多い神戸だから、 この街にジャスはお似合いだ。 このあたりにはジャズが聞けるバーが多いが、ここはその中でも老舗らしい。 「ＳＯＮＥ」は最近亡くなったオーナ の苗字である。神戸にジャスの文化を広めた功労者であるらしい。 |
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気持ちよく２時間程音楽を楽しませてもらって、すっかり出来上がったが、営業メンバーは
「もう一軒行きましょう！」と言う。坂を下って数件先の別のバーに入る。ここは
狭いが、老舗っぽい良い味が出ている。カウンターにいた老紳士に聞くと、「もう４０年に
なりますかねえ」と言う。
僕らはカラオケを歌い出す。老紳士は、オーナーママにカウンターの 仕事を譲ると、店の隅の席に座った。そしてサックスを取り出し、僕らのカラオケに 合わせて演奏し始めたのである。その腕前、プロである。驚いたなあ、神戸の音楽文化は深い。 これはちょっと、夜が長くなりそうだ。 |
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