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2012年9月7日(金）午後5時。東武鉄道の特急スペーシア
は、終点、鬼怒川温泉駅に到着した。
会社関係の懇親会と勉強会のため、今日はここまで出張だ。東京ではまだ残暑が厳しかったが、
流石にここまで来ると少し涼しさを感じる。駅に降り立つと大きな鬼のマスコット
「鬼怒太」が出迎えてくれる。 考えてみると、鬼怒川温泉 に泊まるのは中学の修学旅行以来である。当時、私の住んでいた名古屋の中学では、 日光東照宮と東京の国会議事堂と皇居をまわるのが、修学旅行の定番であった。 まずは新幹線で東京へ出て、そこからバスで日光まで移動。一泊目がこの鬼怒川温泉であったと思う。 泊まったホテルは鬼怒川の渓谷沿いに建っていて、窓を開けると怖いほどの渓谷が目の前に広がっていたっけ。 今日の宿は、駅から歩いて５分程だというので、徒歩で向かう。すると見えて来たのは、 申し訳ないぐらい立派な和風旅館。旅館内に庭園が広がり、修学旅行のホテルとはまた違う趣。 さっそく荷物を置き、まずは温泉に入る。勉強会は明日の午前中であり、今日はあとは懇親会だけ。 こんな出張が出来るとは、ありがたいものだ。 |
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楽しい懇親会は夜遅くまで続き、皆さん楽しんでいる。私は明日の勉強会で、
しゃべらないといけないこともあり、お酒もほどほどにし、
途中で失礼して早めに部屋で休むことにした。おかげで次の朝は早起き
出来た。 朝、6時半ぐらい。今日も天気が良く、残暑の厳しい日になりそうだ。 でも今の時間は爽やかな風が吹いてくる。せっかくなので少し、朝の散歩を楽しもうと思う。 宿を出て北に歩くと、すぐに鬼怒川の渓谷を渡る立石橋である。ひどく深い谷の下に、綺麗な 鬼怒川の水が複雑に流れている。周りの山々の緑が朝日を浴びてなんとも美しい。 上流側に目を転ずると、鬼怒川の岸に張り出すように、いくつかのホテルが並んでいる。 そうそう、中学の修学旅行で泊まったのはあんなホテルだったよな。どれだろう？どうもそこまでは わからない。もう３５年も前のことだ、建て替わってしまったのかもしれない。 あれから幾星霜、中学の同級生たちは、どうしているのだろう。 さてこれから勉強会だ。気を引き締めて、きっちり製品ＰＲの仕事をこなさなきゃ。 |
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