那覇編その１

その１−泣くベッド 予約の電話を入れた時点で十分怪しい匂いを漂わせていた安里の 「ローヤルホテル」。広告では「スイート：10,000円」。 電話をかけると「八重山では日航にお泊まりだったのﾈ？....いいホテル にいらっしゃったのね...うちは古いですからねぇ....スイート6,000円 にしておきましょう...」という。一人当たり一泊３千円？そんなスィートって一体？ うーん。古い。古い。どげん古いかっち表現できないくらい古いホテルである。 しかし自転車でやってきたところを見て即座に 「自転車は中に入れて下さい、子供がいたずらするといかんからね。」と 親切なお言葉。愛車を玄関の中に入れ、これ以降那覇を発つ日まで ただの１度もにまたがることはなかった。ﾄﾎﾎﾎ　どこがサイクリストなんだろ。(^^; 部屋に入ろうとしてびっくり。真鍮のまぁるいドアノブの位置が高い。 異様に高い。そして部屋に入ってまたびっくり。レトロな家具がおいてある。 昭和３０年代の懐かしいにおいのする家具。三面鏡のついた悲しげな鏡台。 バスタブのサイズが異様に大きい！まともに寝ころんでも足が届きそうにない。(0.0)

くたびれたぁーっ、とダブルのベッドに飛び込んだ。........沈んだ。(-.-;) ベッドが沈んだ。腰を下ろしてみるとベッドが泣く泣く,もひとつ泣く。 「ｸｯｸｯｸ」だの「ｷｯｷｯｷ」だの。あぁぁぁ(0_0) 腰をおろしただけでこんなに騒がしい...(^^; 気をとりなおして宵闇迫る国際通りに繰り出した二人。 唯一おいしかったのは地元の食べ物、「ソーミンチャンプルー」。 ジュースも手に入れた二人はちゃぶ台でジュース缶をグラスにそそぎ 「明日こそは晴れてくれ」と祈るのであった。 そしてグラスに飲み残したジュースに異変が起きていたのは次の日の朝だった。 その２へ続く

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